セルフブランディング力|なぜ「館山のノブ」というブランディングなのか?

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自分を売り込むスキル

2022年、自身初となる個展「館山のノブさん展」を開催したことをきっかけに、画家としての活動を本格的にスタートしました。
同年、自身の活動を発信し、売り込みを行う目的で、SNS(旧Twitter)の運用も開始しました。

当時、最も重要だったのは、経歴でも、絵の上手さでもありませんでした。
この時に身につけた最大のスキルは、「自分を売り込む力」、セルフプロデュース力でした。

画家として「何もなかった」頃のリアル

絵にはある程度の自信がありました。
はじめは「きっと、自分の絵を気に入ってくれる誰かがいる」と信じ、SNSに作品を投稿し続けました。

しかし、

  • 作品だけを出しても反応は薄い
  • 説明を添えても、ほとんど届かない

そんな日々が、1週間、2週間と続きました。

「実績なし」「知名度なし」「肩書きなし」
この状態で作品を投稿し続けても、反応がないのは当然だったのだと思います。

周囲を見渡すと、自分と同じように作品を発信している人は大勢いました。
その中には、多くのリアクションを集め、ファンを獲得している人、作品が高値で売買されている人、海外から注目されている人もいます。

「この人たちと、自分の違いは何なのだろうか?」
そう考えるようになりました。

取り組んだこと

投稿に反応がない日々は、正直かなりきついものでした。
「自分の絵は社会に認められないのではないか」
「自分には才能がないのではないか」
そんな錯覚に飲み込まれそうになることもありました。

ただ、それ以上に強かったのが「悔しさ」でした。
その悔しさが、行動の原動力になりました。

その結果、特に大きな効果をもたらした取り組みは、次の3つでした。

  • 人の真似をする
  • わからないことは聞く
  • コミュニティに入る

今振り返ると、自分の中にあった小さなプライドが、この近道を遠ざけていたのだと気づきます。

人の真似をする

絵を描く人間にとって、「人の真似をする」ことには強い抵抗がありました。
人と同じことをしないこと、自分にしかできない表現を追求することが、美徳だと思っていたからです。

しかし、成功している人の良い部分を学び、吸収することは、決して悪いことではありません。
むしろ、積極的にやるべきことだと、体験を通して学びました。

SNSのアカウント名、プロフィールの書き方、投稿の構成、宣伝用画像の作り方など、徹底的に真似をしました。

わからないことは人に聞く

インターネットやAIが普及した現代では、「人に聞く」という行為が、以前よりも難しくなっていると感じます。
多くの疑問は、調べれば解決できてしまうからです。

「こんなことを聞いたら、自分で調べろと思われるかもしれない」
「こんなことも分からないと思われるかもしれない」
そうした不安は一旦横に置き、勇気を出して人に尋ねるようにしました。

その結果、得られたメリットは大きく2つありました。

1つ目は、疑問への答えだけでなく、その人自身の見解や体験を通した、より本質的な情報を得られることです。

2つ目は、質問をきっかけとしたコミュニケーションによって気持ちを共有でき、距離が縮まることです。
その後、仲間や応援者になってくれる可能性も高まりました。

コミュニティに入る

SNS上では、個人がそれぞれ活動しているように見えますが、実際には小さなグループやコミュニティが数多く存在しています。

学校に例えるなら、「同じクラス」「同じ部活」「通学路が同じ人」といった関係性です。

「何者でもない自分」が何かになるためには、コミュニティに入ることが近道だと感じました。
人は、共通点があるだけで、驚くほど距離が縮まることがあります。

特に、同じ体験や悩み、思考を持った人が集まるコミュニティに所属することは、自分にとって大きな武器になりました。

「館山のノブ」というニックネーム

コミュニティの中で自分を認識してもらい、覚えてもらうためには、キャッチーで呼びやすい名前が必要でした。

「ノブ」という愛称だけでは印象に残りにくく、同じ名前の人も多く存在します。
そこで、「どこの誰なのか」がすぐに伝わるように、「場所 × 名前」という形で、「館山のノブ」と名乗るようになりました。

「館山」という場所が、すべての軸になった

この名前にしたことで、意図していなかった多くのメリットが生まれました。

  • 東京ではなく、「館山」という地方都市で活動している唯一無二性
  • ライフスタイルが想像できるストーリー性
  • ただの画家、華道家から「館山の画家」「館山の華道家」へ
  • アーティストは多くいても、「館山のアーティスト」は限られる
  • 複数の肩書きを並べるより、「館山のノブです」と名乗る方がシンプル

「館山」という場所が、自分の活動すべての軸になっていきました。

これから何をしていきたいか

地域での活動と、SNSでの活動。
この2つの軸が交わり始めたことで、さまざまな仕事や活動へと発展していきました。

これからも「館山」という場所で暮らし、活動する自分を、SNSを通して全国へ発信していきたいと考えています。
そして、SNSでつながったコミュニティと、地域のコミュニティを上手に連携させながら、アートという文脈で人や仕事をつなぎ、地方が抱えるさまざまな課題をポジティブに変換しながら、楽しい未来を創造していきたいと思います。

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この記事を書いた人

館山のノブのアバター 館山のノブ 画家 / 華道家

画家  :井口 友信(いぐち とものぶ)
華道家 :井口 理友(いぐち りゆう)

PERO TOTAL DESIGN STUDIO 代表
いけばな古流香和会 副家元
日本華道連盟 常任理事/広報部長
多摩美術大学 卒業

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